軽度認知障害(MCI:mild cognitive impairment)について
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軽度認知障害(MCI)という言葉をご存知でしょうか?
認知症ではないけれども健常者というのとも違う、その中間の状態にあたる障害のことを言います。
MCIの人の中の約半数が5年以内に認知症に以降すると言われており、言うなれば、「認知症予備軍」の状態です。
認知症専門外来のページでも説明していますが認知症は早期発見と予防が必要です。もしMCIの状態で発見できたとしたら、認知症になる前の状態で症状の進行を遅らせることができる可能性が高いのです。
それでは、MCIの定義をみてみましょう。
MCI5つの定義
- 1.記憶障害の訴えが本人または家族から認められている
- 2.日常生活動作は正常
- 3.全般的認知機能は正常
- 4.年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する
- 5.認知症ではない
*ここでは1に記憶障害が入っていますが、MCIには健忘型と非健忘型があり、記憶障害が メインの症状でないこともあります
認知症になる前、MCIの状態で発見して治療を開始することができれば、生活に支障がでることなく長く自宅で暮らすことが可能となります。上記にあてはまるかなと思われた方、是非お気軽にご相談ください。
また当院ではMCIになる可能性を検査する、MCIスクリーニング検査も行っております。