2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になると言われています。今よりももっとありふれた病気になっていきますね。
メディアでは毎日のように認知症関連のトピックが扱われ、こんな食品がよい、こんな運動をしましょうなど、たくさんの情報があふれています。よく1つの食品をとりあげて認知症予防に効きます!などと言われることがありますが、残念ながらこの食品を食べれば認知症を予防できるというものはありません。
例えばアルツハイマー型認知症になる危険性が高まるものとしては
- ・年齢
- ・家族歴(遺伝性)
- ・喫煙
- ・運動不足
- ・低教育水準
- ・高血圧
- ・糖尿病
- ・うつ病
- ・肥満
等が挙げられています。
難しいことが書いてあるように感じるかもしれませんが、要は健康的な生活を送りましょうということにつきます。年齢・家族歴・教育水準に関してはどうにもならないところがありますが、タバコを吸わずに健康的な食生活を送って適度な運動をすることによって、かなりの危険性が減るということです。
是非一度、皆さんの生活習慣を見直してみましょう。
今話題の認知症カフェ「目白MMカフェ」が目白にて毎月開催中!
認知症カフェとは?
認知症の患者さん本人やその家族、また認知症でなくても地域の人が集い、病気のことや介護の悩みなどを語り合う場として、国の政策の一つとして日本でも2000年頃から広がり始めました。
2018年度からはすべての市町村での実施を目標にしており、当院のある目白でもオープンとなりました。
目白MMカフェの特徴は運営に認知症治療を専門とする医師が携わることです。
認知症のことは心配だけど、病院に行くまでは・・・と思っている方、
認知症ってよく聞くけど実際はどんな病気なのかわからない・・・と思っている方、
また地域の方との交流をしたい!と思っている方でも、どなたでも参加可能です。
是非お気軽にご参加ください
日時:第2土曜日 14時~16時
場所:ニチイホーム目白
住所:豊島区西池袋 2-21-5
電話:03-6911-1831
参加費:100円
運営 目白MMクリニック (院長 内田 暁彦)
住所:豊島区目白3丁目4-12 E&Kビル5階
電話:03-6915-3250
軽度認知障害(MCI)という言葉をご存知でしょうか?
認知症ではないけれども健常者というのとも違う、その中間の状態にあたる障害のことを言います。
MCIの人の中の約半数が5年以内に認知症に以降すると言われており、言うなれば、「認知症予備軍」の状態です。
認知症専門外来のページでも説明していますが認知症は早期発見と予防が必要です。もしMCIの状態で発見できたとしたら、認知症になる前の状態で症状の進行を遅らせることができる可能性が高いのです。
それでは、MCIの定義をみてみましょう。
MCI5つの定義
- 1.記憶障害の訴えが本人または家族から認められている
- 2.日常生活動作は正常
- 3.全般的認知機能は正常
- 4.年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する
- 5.認知症ではない
*ここでは1に記憶障害が入っていますが、MCIには健忘型と非健忘型があり、記憶障害が メインの症状でないこともあります
認知症になる前、MCIの状態で発見して治療を開始することができれば、生活に支障がでることなく長く自宅で暮らすことが可能となります。上記にあてはまるかなと思われた方、是非お気軽にご相談ください。
また当院ではMCIになる可能性を検査する、MCIスクリーニング検査も行っております。
MCIスクリーニング検査の詳細はこちら